沖縄県平和祈念資料館ranrakusaki

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・非核宣言集 | 那覇市

那覇市 「核兵器廃絶平和都市宣言」

 世界の恒久平和と安全は、人類共通の念願であり、志向の目標である。
 われわれは、国連憲章ならびに日本国憲法に基づく世界の平和と「あけもどろの都市・なは」の基本構想のもとに平和・生活・文化都市の実現をめざして、安心して住める都市として発展するための努力を続けているところである。
 しかるに、今日の世界は、核兵器の増大と拡散により人類の生存に深刻な脅威を与えている。去る大戦において、凄惨な地上戦を体験したわれわれは、二度と戦争をくり返さないために核兵器の安全廃絶こそが、市民にとっての安全保障であることを確認する。
 われわれは、すべての核兵器保有国に対して、ただちに核兵器の廃絶を断行し、人類の平和的共存の道を踏み出すように強く訴え、ここに那覇市は核兵器廃絶平和都市たることを全世界に宣言する。

  昭和61年/1986年6月12日

那覇市 「那覇市平和宣言」

生きぬき 築き上げた都市
 那覇 − その戦後は
 米軍のバリケードで囲まれた
 焼野が原から出発した
 はじめに
 103人の市民が生きぬいてもどった
 なつかしい壷屋のまちに
 多くのいのちを失い
 ふるさとと那覇も消滅し
 悲しみは深かったが
 打ちふるう復興の鍬には力があふれ
 みんなまなこを
 しっかり前へ向け
 踏み出した
 生活と都市再建への一歩を
 それから
 心のいしじを固く敷きつめ
 平和通りをつくり
 国際通りを開け
 もう二度と失うことのない
 那覇を築いてきた
 ここにくるまで五十年
 103人は31万人へとかわった
 那覇−それは戦争をしない都市
 那覇−それは市民の愛が守るまち
 那覇−それは市民が主人公の都市
 那覇−それは世界の都市を友とするまち
 私たちは
 いま、ここに
 市民の誇りと勇気により蘇った
 都市・那覇を世界に宣言する

  平成7年/1995年・沖縄戦終結五十年宣言


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